長編(告白編)

□奇跡の日
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(エリックside)

午前7時・・
ヘソンが目を覚ました頃に電話をかける

朝っぱらから何だよ

ヘソン・・
わざと小さな声で話す
あのさ、ベランダに誰かいるみたいなんだ・・

ええぇっ!!
すぐ行くからじっとしてろよ!

男らしいヘソンもかっこいい

玄関のドアを少し開けて隙間から見ていたら
ヘソンがパーカーのフードを被って走ってきた

大丈夫か?
そう言いながらヘソンが部屋に入ってきた

カーテンを開けようってしたら人影が・・・
カーテンに揺れる影を指さすと
ヘソンはテコンドーモードで窓へ近づいた

そして・・カーテンを開けた途端
ヘソンが勢いよく吹き出した

ベランダに引っかかった大きな風船が
ゆらゆら揺れていた

お前・・偶然引っかかった風船に・・
あんなにビビって・・

大きな声を出して
涙を流しながら笑っているヘソン

俺が何度も何度も実験して
人影に見えるように設置したことは
永遠に黙っておこう・・

悪かったな・・

バツが悪そうに答えると
ヘソンは俺をバンバン叩きながら
まだ笑いのツボにはまっていた
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