長編（交際編３）
□防衛
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（エリックｓｉｄｅ）
久しぶりのジャケット撮影には
知らないスタッフも何人かいた
初めて見る顔の中に
ヘソンを見る目が明らかにハート型になっている
若い女の子が１人いた
その女の子は撮影に使う小道具を配り始めた
俺たちに投げるように渡したあと
ヘソンには思い切り笑顔で両手で渡してから
使い方を丁寧に教えていた
俺にとってヘソンは彼女だから
ジフンやカンタに取られないか心配してたけど
世間でも住民登録でも
ヘソンは立派に男で
女の子たちの恋愛の対象だという
当たり前のことを思い知らされていた
うんわかった ありがとう
真面目なヘソンは
女の子の説明に丁寧にお礼を言った後に
ニコっと笑ってみせた
ヘソンが自分だけに笑ってくれていることに
女の子は完全に舞い上がっていた
ヤバい・・ヤバすぎる・・
俺は急いでヘソンの横に並んで
しっかりと肩を抱いて
少し驚いている女の子をニラみつけてやった