短編(両想い編1・2)

□誓い(エリック)
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ステージから客席を見ると、ヘソンの名前のプレートがたくさん揺れていた

ヘソンだって女性と付き合ったことはあるし、今だってたくさんのファンがいる
女性と付き合おうと思えば、いつでも付き合えるはずだ・・

それなのに、ヘソンは男として愛することより、俺に愛されることを選んでくれた

選んでくれた?
俺が押し付けてるだけじゃないのか?

心に芽生えた小さなモヤモヤがどんどん大きくなっていった

その夜、ソファーに並んで座っていたヘソンに尋ねた

ヘソン、俺じゃなくて女性と付き合ったほうが、男として幸せなんじゃないのか?

エリック 本当にそう思うの?
エリックがそう思うんだったら、そうするよ

立ち上がってリビングから出て行こうとするヘソンの腕を引き寄せて抱きしめた

そう思う そう思うけど・・
ごめん・・俺・・もうヘソンを手放せない

腕の中のヘソンの涙が、俺のシャツを濡らした

僕はエリックと一緒にいるって決めたんだ
だから、あんな悲しいこともう二度と言わないで・・

俺はヘソンの涙にキスしながら心の中で誓った

ヘソン、俺を選んでくれてありがとう
ヘソンに普通の幸せはあげられないかもしれないけど、絶対不幸にはしないよ

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