長編（交際編１）
□ＲＯＳＥ
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（エリックｓｉｄｅ）
ただいま
首をすくめて
寒そうに帰ってきたヘソンを
何も言わずに抱きしめた
どうしたの？
ヘソンもうすぐ誕生日だろ
プレゼント何がいい？
ヘソンは小さな声で答えた
２０歳のとき、１００年分のプレゼントをもらったから
もう何もいらない
エリックが一緒にいてくれるだけでいい
俺とヘソンの心の中にある誕生日が
幸せな思い出でよかったと思いながら
俺はまだ冷たいヘソンの唇にキスをした
じゃ これからヘソンが欲しいものは
全部俺が買うから
スプーンだってシャンプーだって
靴だって車だって家だって
俺が買ってヘソンにプレゼントするから
絶対に自分で買うなよ
ヘソンはクスッと笑ってから
俺の耳に囁いた
ありがとうエリック
僕には今の言葉が
最高のプレゼントだよ
そんなヘソンが可愛くて
少し温かくなったヘソンの唇に
またキスをした