BLACK★KING

□天気晴れ。心荒れ模様
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「全く、貴方と言う人は何回朝の会議に遅れれば気がすむのですか?」


「朝、弱いんだからしょうがないだろ……」


欠伸をしながら言う俺だが、内心西城の言葉に申し訳なさを感じながらも無愛想に出たのは、反発の言葉だった。

“あー、昨日の名残がまだ残ってやがる”と西城の説教を聞き流しながら思っていると目の前に自分より背が高い赤髪の男が立ちはだかった。


「何かようか?」


不機嫌さを隠しきれずに言うと、何やら相手は笑みを浮かべると


「やっと、行き違いにならなかった」


と何やら喜んでいた。


「は?「「二人でコソコソ何しているの?」」……」


俺の言葉を遮り双子が聞いてきた。“自分もこの惨状を知りてぇ“と思いながらも、双子の行動に呆れると同時に、また前に居る相手をじっくりと見つめた。むず痒さを感じたので


「で、てめぇはだれだよ」


とつい口を開いた。相手も自分がしていたことに気づいたようで


「悪いな、紹介が遅れた。風紀委員長をやっている鬼塚だ。お前が生徒会長だよな?」


投げられた言葉に“あぁ”と頷くと鬼塚は何故だか、部屋に居る人たちに目配せをして二人きりになるようにした。
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