番外編
□歯車
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「なんだよっ」
「いやぁ、辰樹くんも隅に置けないなぁ〜って思って」
「男に人気で俺が嬉しいと思うか?それに君付けやめろ、吐き気がする」
「何だよ、つま「はぁ〜い。これから新生徒会役員を決めたいと思いまぁ〜す」
と真咲の言葉を遮って間延びした声がマイクを通して体育館に響いた。
「きゃぁ!神宮司様ぁ」
「手振ってくれた」
「抱いてくださぁい!!!」
同時に響く歓声にしょうもないやり取りをしていた俺たちは喋るのを止めて前を向いた。
「皆元気だねぇ。本当はまた監査をやりたかったんだけど、ん〜残念。今壇上に居る生徒会メンバーは夏目くん以外バイバイだねぇ〜」
「そんなこと良いだろ。早く紹介して終わらせるぞ」
「はいはい、元会長」
とだらけているやり取りを見ながら俺は、ボーとただ何も考えずに眺めていた。
「まず、監査!今回は双子ちゃん何だね。2ーA 釼 柚子ちゃんと郁里ちゃん」
「「わぁー、僕たち選ばれちゃったよ」」
と近くでそんな声が上がる
「はぁ〜い。二人とも上がってきて、一言どうぞ」
「「皆投票ありがとう!僕たち頑張るよ」」
ととびきりの笑顔を浮かべる二人に周りの温度が急上昇した
「めっちゃかわいいい!!!」
「抱かせてくれぇ」
「はい、静かにして。次は僕が会計を発表するよ」
と五月蝿くなってしまった生徒たちに神宮司ではない他の生徒がマイクを持った。その言葉の通り周りは静かになるが
「笹塚様だぁ」
「いつみても麗しいな」
と微かに呟く声が耳にはいる。
「会計は2ーB 大原彰」
「皆ぁ〜、投票ありがとう。ここから見える可愛い子ちゃんたちは最高だね」
「はぅぅぅ!大原様」
「大原様が生徒会に選ばれたなんて嬉しいっ」
「大好きです〜」
歓声が弱まり一段落着いたところで席に座ってた一人がマイクを持った。