BLACK★KING

□天気晴れ。心荒れ模様
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ジリジリリリと微かに目覚まし時計の音が聞こえた。と同時に瞼の上に暖かい日差しが差しこみ俺は鳴り続ける目覚まし時計のボタンを力強く押した


ガシャン


大きな音がして漸く目を覚ました俺は今の現状を見て大きく溜め息をついた。


「あー、またやっちまったよ」

目の前には悲惨にも、もう使い物にならない目覚まし時計が転がっていた。何回気を付けてもやはり朝だけは弱かった。それに付け加えて、昨日衝撃的な真咲の言葉を真に受けたのもあるのだろう。
“何もかも真咲のせいだ!”とまとめたところで転がっていた時計の針を見た。時計は8時40分を指して壊れていた


みるみる内に大きく見開かれる目、“あぁ、またやっちまったよ”と言う言葉を呑み込み重い足取りで生徒会室に向かった。
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