番外編

□おめでたい
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俺は生徒会の仕事をいつものように終わらせ自分の寮に着くと自室に入るためにカードを通した。
しかし、いくらドアノブを引こうが目の前の扉は開かない。それどころか中からガヤガヤと騒がしい声が聞こえた。それは、つい最近人気ランキングで選ばれたメンバーの声であって


「……やられた」


と身に覚えがあった俺は呆れて額に手を当てた。
それからもう一度カードを通すと勿論扉は意図も簡単に開いた。
俺は乱暴な足音を立てて役員たちが居るであろう居間に向かうと勢いよく扉を開けた。


「てめぇら!誰の許可得てここに上がってんだよッ」


と怒りを沈ませることなく怒鳴ると俺に気づいた役員たちがこちらを向いてニコニコ笑いだした。
それから西城が


「あ、会長お帰りなさい。会長もトランプやります」


俺の態度に気にしたことなく言うと、今度は西城の隣に居た


「会長、皺増える」


夏目が俺を見て心配する。しかしその夏目の手にもトランプがあった。
お前らのせいで皺が増えるんだよと言いたい気持ちを心に留めて大きく溜め息を着くと


「で、ここにはどうやってはいったんだ?」


と自分を落ち着かせて目の前に居る役員たちに問いかけた。すると大原が手にもっていたトランプを床に置くとポケットから一つのピンを取り出した。


「ジッ、ジャーン。これで開けたんだよぉ〜。


「ピッキングか?」


「うん!凄いでしょ〜」


と悪気無く言う大原に項垂れると

「通りで今日、そそくさと早く仕事を早く切り上げて生徒会室から居なくなったんだな」


と納得しかけた俺は


「なるほどなぁーってなるわけねぇだろ!!」


とより眉を寄せた。


「「だって、一度でいいからたっちゃんの部屋行きたかったんだもん」」


「って言うてめぇらはただ、俺の部屋を探りたかっただけだろ」


と釼双子が持っている俺のアルバムを見て言うと


「まぁまぁ、会長落ち着いてください。やっと新しい年を迎えられたのですからほら、ババ抜きでも……」


「はぁー、ったく。年明けにやるものって言ったらカルタだろ」


と言うと俺は笑って、いそいそとカルタを皆の前に持ってきた。
それから正座をすると


「てか、てめぇら先に俺に言うことあったろ」


と睨むと俺以外目を合わせると


『あけましておめでとうございます!』


と言った。それに一瞬固まると直ぐに役員全員の頭を順にはたいた。


「先ずは、俺の部屋に不法侵入したこと謝れやっ!!!」


そのあとカルタ出はなく説教が始まったのは言うまでもない。

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