○短編○
□地位は時にないほうがいい
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「俺と付き合ってくれないか」
と言ったのはこの学園の生徒会長だった。僕自身は特に何かが優れているわけでもなく、顔も普通。所謂、平凡と言うものだった。
そんな、僕のどこを気に入ったのか……
わからない僕は返事もせずに立ち去った
平凡-SIDE end-
ずっと恋をしていた。周りはあんな平凡のどこが良いのかと言うけれど、ずっと恋をしていたんだ。そをな俺に見かねてこの頃は生徒会役員たちも恋ばなやアドバイスをしてくれていた。それに俺には自信があった。相応しくなろうと…完璧になろうと頑張ってやっとこの生徒会長という地位を手にいれた。
これなら君も納得してくれるだろうと思い、軽い気持ちで君が待っている場所に向かった。
―着くと周りは静かだった。
休日だからなのかもしれない。けどあまりの静けさに俺の心臓は早く脈を打ち今にもはち切れそうだった。まだ来ていない君に
「手紙を読んでないのか?」
と少し不安になった。と口に出した瞬間
「待たせてしまいすみません」
息を切らしながら現れた、君の頬には汗が伝っていた。