BLACK★KING

□天候の兆し
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「お別れはもう出来たよな?じゃ、バイバイ仔猫ちゃん」


と言うと不良は俺の胸ぐらを掴むと勢い良く扉が開いていた無人の教室へと押し込んだ。
同時に遠退く足音を耳を澄まして聞くと俺はきつく不良を睨んだ。次々に入ってくる不良たち。最後の不良が鍵をかけようとすると、リーダーが


「鍵はかけるなよ?その方がスリルがあって燃えるだろ?」


と俺に向かっていってきた。冷や汗をかきながらも、焦っていることを悟らせない為に俺はひきつりながらも頬をあげた。


「とんだ変態だな!そんな欲求不満なんなら、街でも行ってろよ」


と言うとリーダーはみるみる内に真っ赤になり


「残念ながら俺様ははじめからこっち側なんだよ!」


と怒鳴りながら俺を力で地面に押し倒し馬乗りしてきた。


負けずに手足をバタつかせるが相手は、相当馴れているようで元から緩みきっていた俺のネクタイをスルリと、ほどくと意図も簡単にきつく手を縛った。
それから耳元に顔を近付けて


「変な気を起こそうと思ったら、さっき逃げた子も犯しちゃうよ?どうする」


と、どう考えても選択肢がない俺にわざわざ聞いてきた。俺はプライドを捨て大きく舌打ちして、抵抗を止めた。


「俺様は、聞き訳がいい子は嫌いじゃない」


と言うと不良たちの方を向いて

「一番先は俺様だからな。後は好きにしていい」


と言うと不良たちは鎮まり全ての視線が俺に向けられた。
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