BLACK★KING
□天気晴れ。心荒れ模様
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それに戸惑った俺は
「……これから授業なんだが」
と言うが簡単にスルーされた
「昨日、一條の所に2-Fのリーダー坂田がウロウロしていたのを見たんだが、あいつとは知り合いなのか??」
何かを探るような目付きで真っ直ぐに俺の目を見つめる鬼塚に
「………………」
言葉を失った。いや他にも理由はあった。何も喋らない俺にゆっくりと歩み寄り距離を縮める
「そんなやつ見てないが?」
威圧感を感じながらも俺は答えると
「じゃ、この学校にRYUってやつが居るらしんだがしらないか?知らなくとも会長であるお前なら全校生徒の資料は持っているはずだ」
と他の質問を投げ掛けてきた。
「(絶対にこいつ俺を疑っていやがる…)」
冷や汗を浮かべながら
「……知らねぇ」
と言うとポンと肩を叩かれた。
「嘘つくの下手すぎだろ」
と笑って鬼塚は会議室を去っていった。張りつめていた緊張が一気にほどけ俺はその場にヘタリ込んでしまった。
「なんでこんなに気づかれちまうかな」
ハハっと渇いた笑い声をあげた。