BLACK★KING
□この景色変わることを望まぬ
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「全く、貴方たちは何のためにこの学校に来たのか忘れたのですか?」
「いやー、ついつい会長ぉの反応が面白くて」
「でも……会長好き」
「「僕たち、この学校に居るかもわからない人を追い続けるのは疲れたもん」」
と口々に言う。するとどこからともなく
「この学校に一匹狼のRYUが居るんだろ?」
と声が聞こえた。それを聞いた瞬間生徒会室にいたメンバー全員がいつの間にか入ってきた侵入者に目線を向けた。
「鬼塚!!」
それに続けて開いた扉の後ろから茶髪の男が怒鳴りながら入ってきた
「全く、お前はいつになったら風紀委員長という自覚をするんだ」
と呆れながら言うとそれに西城が
「貴方も副委員長なら少しは自覚をしてください、坂井くん」
風紀委員長の鬼塚祐希(オニヅカ ユウキ)と副委員長の坂井瑛(サカイ アキラ)を見ながら嫌みたっぷりに言うが鬼塚は気にした様子もなく
「キャンキャンうるせーなぁ。生徒会にはそんなやつらしか居ねぇーのか?」
と口角を上げながら言うと、何かを思い出したように周りを見渡した。
「あれ?あいつはどこだ??」
「会長ですか?」
「そうそう、てめぇーのところのキング」
“あいつでわかってしまう私も駄目ですね”と西城は顔を一瞬歪めると、横から二人のやり取りを聞いていた双子が
「もしかしなくとも、たっくんがRYUだと思っているの?」
とからかうように言うと鬼塚は否定することもなく
「そうだが」
と言う。その言葉に大原が声を上げて笑った