古典書物〜刀剣〜
□夏風邪
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それから何時間眠ったのだろう
目覚めた時には夕暮れで
私の隣には薬研くんが眠っていた
『まだ少し辛いな・・・』
熱は下がったみたいだけど
体はだる重い感じがした
「ZZz・・・んぅ・・・・主」
寝言・・・
『薬研くん起きて・・・』
「・・・・・・ぁ・・・どうした・・・」
ぼーっとしている彼の幼い姿がかわいいくてついニヤケがさしてしまう
「大将、俺っちの顔を見てにやけるのはやめろ」
『べつに、にやけてないよ』
「へれへらと笑うな・・・」
すると目の前にいきなり彼の顔が
額と額を合わせた形になる
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「まだ熱いな・・・」
(顔が近いだけなんだよ・・・////)
(チュッ・・・・
額に柔らかいものが一瞬触れた
「大将・・・期待してるキスはお預けだ。」
『き、期待なんか・・・・』
そして翌日
私も風邪はすっかり治り学校にも行けるようになっていた
学校から帰ると
薬研くんはおかえりのキスをくれた・・・
→あとがき