古典書物〜刀剣〜
□囚人と監視官
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裁判の日
『また裁判…いつ終わるのかな…』
鉄格子にもたれ掛かって呆れる様にして天井をみていた
『これさもう証拠ないならないでいいからさ意見固めて欲しいよね。私はどっちでもいいし』
なぜだろそれが僕には彼女のSOSに聞こえて
無意識に彼女を抱きしめていた
間に鉄格子はあるけれどぬくもりは感じる
「死にたいなんて思わないで…悪くないって言い続けて
そしたらいつか主ちゃんの気持ちは届くよ
ここから出て自由になろうよ…だから、諦めないで。
そしたら僕が君を幸せにしてあげる。バツイチなんて気にもしない。旦那さんに愛されなかった分次は僕が愛してあげるから…」
それから数時間後彼女は裁判所へと言った
君なら絶対に大丈夫!!
負けないで!!
裁判所は延長戦とったが判決が、決まったらしく
彼女は喜んで帰ってきた
『みっちゃん!聞いてくれる?私明日外に出れるの!!私の無実さが証明されて』
「よかった。心配したよ。これで自由なんだ、ちょっと寂しいな…」
『どうして?』
ねぇ、といいながら僕は初めて彼女の方面を見た
「しばらく会えなくなるね…キスしていい?」
『どうして?』
「しばらく会えないかなって思って」
『いいよ』
そう言いうと彼女は鉄格子の中から腕を伸ばしてきた
「手だけでもちゃんと触れられただけで僕幸せだよ」
(チユッ
そうして翌日
彼女は鳥籠の外へ出て行った
僕に連絡先を渡して
→あとがき