古典書物〜刀剣〜


□Your dream it is my dream
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夏に送った演劇部の大会の結果が届いたと連絡があった

まだ肌寒い日が続く
もう春なのに・・・・


連絡でいつもより少し早く起きた朝
最初で最後の彼女と演じた大舞台へのオーディション

ギリシャ神話の話で
お姫様役をしたのは主
そのお姫様に恋をして駆け落ちをはかる主人公
それをしたのは僕・・・・

今の思いを伝えるように舞台で君ががそこに立っていた


「君のことが好きなんだ・・・」



オーディションの結果・・・・
当選
大舞台への切符を僕達は手に入れた


僕たちは喜べなかった・・・

代わりなんていない
彼女の代わりになる人なんか・・・・・




君だけが・・・
君だけが・・・・
そばにいないよ


欠けてはいけない存在


君は昨日まですぐそばで僕をみてたよ


君だけを・・・
君だけを好きでいたよ


君だけと、ただ君だけと
思う世界だよ



僕だけの・・・
僕たちの刻んだ時は片方だけ続くなんて
僕は嫌だよ・・・・


いつまでも 覚えてる
君が心で生きている限り・・・


どれだけの悲しみと出会うことになっても
見ぜてあげるね
本当は強かったときのこと

君が叶えられなかった夢は
僕が絶対に叶えるよ
さあいくよ・・・


歩き出すんだ坂の道を



僕たちは大会を断りまた小さな演劇部に戻った







そしてそれから数年後・・・・




僕は彼女と夢みた劇団役者となった







「主・・・君の分まで頑張るから僕の側でいつまでも見守っていてください。







大好きだよ・・・・・」

















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