本棚

□もしかして
1ページ/2ページ

なんや最近....
ワシおかしいねん

同じクラスに凄い地味な子おるんよ


何度か話しかけた事はあるんやけど
その子の反応は
『はい』。『....です』。『....ます』

タメやのに敬語や....
初めは単に異性と話すのが慣れてないと思ってたんよ

で、なんでワシがおかしいかって??
それがどうも惚れてもたみたいやねん


地味子が好きとかやないねんで
顔は可愛いけども

でなもうすぐバレンタインやん?
遠回しでお願いしてみようかなって


で、告白兼ねて今現在正門で練習終わるまで待っててくれてるんや


「ほな!お疲れ〜」

「今吉今日早いんだな」

「人待たせてんねん!ほな!」

さっさと部室を出て体育館をあとにする
そしてそのまま急いで正門に


「すまん!待たせてもたな」

『い、いぇ、私はそんなに待ってないです....本読んでいましたので....』

「そうか、神無月さんって特技あるん?」

『わ、私ですか....特技はお菓子作りです』


言うと思たわ
ワシは調べとるからな
帰り路道を歩きながら話す。


『い、家が洋菓子屋なんです、だからお菓子作りは得意です』


「お菓子作りって女子力高いなぁー」


そんなことを言ってやると
そんなことないです。と頬を赤く染める

『あの....今吉くん....』

「ん??なんや?」

『私なんかがこんな事言っても笑われるなんてわかっています....あの....私と付き合って下さい!!』

「!!!!」


不意につかれてしもぉーた


『えっと....ダメですか。嫌なら嫌と言っていただければいいんです!』

「なんや....地味子ちゃんやと思えばめっちゃ可愛いやん(ニコッ」

『えっ....///』

「えぇよ?先に言われてしもぉーたけど。ワシも気になっとってん?」


こうしてバレンタインの2日前にワシらは付き合った
お互い何も知らんからバレンタインはいらんと言ったのに瑠那はお菓子を作りワシや部活のみんなにまで持ってきてくれた

『えっと....チョコには少し洋酒が入ってますので弱い方は食べすぎないようにして下さい』

プロみたいやなホンマに


「好きやで....」

『///....今ここでは言わないで下さい!恥ずかしいですから!』


ホンマ可愛い

そうして隣に立ってる瑠那の手を引っ張り自分の膝の上に座らせ抱きついてやった

黙ったまま動かなくなったけど
それがまた可愛かった


これが初恋なんて最高やな!



→あとがき
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ