古典書物〜刀剣〜


□今までありがとう・・・
1ページ/2ページ

私が『好きだよ。』と言えば小さく
「好きだよ。」と返ってくる
それがただ嬉しくて・・・





全部 愛おしかった・・・・




ぽっかり空いたあなたの部屋のソファーの左側・・・

もう私の居場所じゃなくなってしまうんだよね




「別れましょう・・・」


貴方のその言葉
私は今でも覚えているの・・・・




ずっと2人でいたいと思ってた


夜、眠りもせずにくだらない話をして笑いあった日々

私はすごく幸せだった・・・




私が『好きだよ。』と言えば貴方は小さく
「ごめんなさい」と返ってきて


ありふれた恋歌が 「戻れない」と歌っていた


貴方が淹れてくれたコーヒーは
もう冷めてしまっていた


ねぇ・・・せめて今日 帰るまでは
あなたの恋人でいさせてほしい




「ごめんなさい、別れましょう・・・」




貴方のその言葉は私の心に突き刺さった・・・
ずっと・・・
すっとアナタと2人でいられると思ってた



『まって・・・・・』


アナタのことを泣いて引き留めて・・・


最後まで良い恋人じゃなくてごめんね・・・



いつか「好き」っていう気持ちもなくなっちゃうのかな・・・



何もなくてもあなたがいれば
ただそれだけで私は良かったのに・・・



ねぇ・・・ちゃんと私、大丈夫になるから



また
恋をするから


アナタの私より少し冷たい手の温もりも
ちょっと丸まったその背中も
照れくさそうに名前を呼ぶ声も
きっと忘れられるのかな・・・・


私、頑張るから・・・・


幸せだった3年間・・・
いい思い出になったよ・・・・






『ありがとう・・・・』





長谷部くん・・・・・・・








→あとがき
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ