調査書


□箱庭の夢
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これは俺が兵士長となり特別調査班、リヴァイ班と呼ばれるようになった頃の話しになる



当日俺の8つ下の後輩女兵士を俺の班に入れた
実力はもちろん体力、忍耐力、までも俺よりはあった
仕事面では熱心で冷静な判断力もあり璧外調査の時は何度か救われる事もあった
俺は知らぬ間にその女に恋心を抱いていたが言い出すことは出来なかった

いつ死ぬかも分からない仕事
お互いの幸せなんか願うどころではない

俺はそれでもよかった
そばにいるだけで…




だがそれが人生だ
甘くはない…
ましてや巨人相手になんか俺ら人類は恐怖でしかない

璧外調査

この調査はいつもよりも兵士を増やして行くことになり
成果を得られると思っていた
それは人類の勝手な思い込みに過ぎなかった



『リヴァイ兵長!新型でしょうか!今までに見たことのない大型巨人がこちらに近づいています!!』


「奇行種じゃねぇーのか?」


『ここは危険です!離れましょう!』


「あぁ…」




俺達は古い城跡の城壁から降り馬へと乗り換え命令である方角、西を目指した


見たことのない大型巨人は俺らに気づき走ってきた

高原では立体起動装置は都合が悪い




「ルナ!このまま共に動いても巨人に俺らが捕まるだけだ二重に分かれるぞ!!」


『それは危険です!』


「あのスピードには勝てん!分かれて混乱させる方が身の為だ!」


『…………分かりました...従います。兵長はそのまま西を向いて下さい!私は南へ行きます!!巨人が来た側が赤弾をあげて援護に』


「いい作戦だ!乗ろう!だがいいのか?お前の進む方向は立体起動装置は使えないぞ」


『分かってます!でも南にすすめば街がありますので!北は街も森もありませんから...』



それが俺とルナの最後の会話となるのはお互いに気づきもしないことだった
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