シリーズもの

□ハイグロフィア
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部活が終わって、大概最後まで体育館に残っているのは俺だ。
黄瀬との1on1を終えてからも少し残って適当にボールを弄っている。
そしてそんな俺をいつも部室で待っているのは赤司だ。
さすが主将様はいろいろとやることがあるそうだ。
本当は早く会いに行きたいのだが、黄瀬がいるので1人で時間を潰す。
それで黄瀬が帰った頃を見計らって体育館を出る。
「よう赤司。」
部室に行くと赤司はやることを終えたらしく、1人ロッカーにもたれかかっていた。
不機嫌な顔をして。
「いつも1人で待っているこっちのことも考えろ。」
「仕方ねーじゃねーか。黄瀬がいるんだし。」
「俺より黄瀬の方が大事か?」
そう言われた俺は赤司を見つめる。
いつものことだ。こいつには言ってもわからないことぐらいもう知ってる。
無言で着替えようとした俺のシャツの袖を赤司が掴んだ。
「着替えるな。いつも言ってるだろ。」
下を向いて恥じらいながらそう言う赤司を上から見下ろすのが好きだ。
だから知っているけど知らないフリをして着替えている。
「はいはい。」
まだ下を向いている赤司の顎を掴んでキスをする。
せっかく着替えたばかりのその制服を脱がしていく。
赤司は、なんだかよくわからないが、俺の汗に興奮を覚えるらしい。
だからいつも自分はシャワーを済ませ、俺はまだ汗だくな状態で行為をしている。
俺的には、すごい汗臭いし申し訳ないと思っているのだが、赤司がそれがいいと言うので何も言わないでいる。
「下になれ。」
と赤司が言うので言われた通りベンチに寝転がる。
赤司は自らキスをすると、そのまま舌を首筋に這わせ、滴る汗を舐める。
これも俺には理解できない。が、どうやら赤司はこれで性的興奮を覚えるらしい。
でも頬を赤くしながら俺の首筋を舐めている赤司を近くで眺めるのは好きだ。
「なあ、もういいか?」
「ん。そうだな。」
顔を離した赤司に軽く口づけをする。少ししょっぱい。
赤司を抱えた状態で起き上がる。
そのままの体勢で、赤司の後ろの穴に既に大きく膨らんだソレを入れる。
指で解してもいないのに、もう緩くなっている。
「お前、すごいな。」
「はぅっ…な、にが…っあ!」
奥まで入ったところでゆっくり動き出す。
ベンチがミシミシと音を立てる。
赤司も自ら腰を振っている。
まじ、最高。
「ああっ…だ、いきぃ…やぁっ、ん、だいき、だい、き…ああっ!。」
俺の首に腕を回して、口からは涎を垂らしながら何度も俺の名前を呼ぶ。
今だけは下の名前で呼んでくれるのも好きだ。
「そんな締め付けんなよ…。くっ、も、イく…。」
「んあ、お、れも、イく…から。あっ、はあっ…だ、いきの…ふあ、あ、ちょ、だ、んんっ!」
赤司の中にぶちまけた直後、おれの腹にも白奪が散った。


「さっさとシャワーしてこい。早く帰るぞ。」
終わってしまえばそれまでで、赤司の切り替えは早い。
言われた通りシャワールームに向かう。
今度黄瀬の誘いを断ろうか。
でもどっちにしても部室で2人にならなければいけないのだ。
それを考えると今の方がいいんだろうけど…。
めんどくせー。
めんどくせーけど、赤司のためなら全然構わない。
あ、俺ってかなり赤司のこと好きなんだな。
今度は好きもちゃんと言ってあげないと。

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