シリーズもの

□アクアフィリア
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黒子が好きだ。
黒子が好きだ。
好きで好きでたまらない。
大好きだ。愛してる。
お前が居なきゃ生きていけない。
お前が俺の全てだ。
なあ。
お前はどう思ってる?
「僕も好きですよ。」
綺麗に上がった口角を見て俺は安心した。
「どれくらい好き?」
と問えば、
「赤司君が僕のことを好きなのと同じくらいですね。」
と答える。
「俺は不安なんだ。」
と言えば、
「何がですか?」
と尋ねる。
「自分でも驚くくらい黒子に溺れているんだ。好きすぎて、好きが止まらないんだ。でも、そのうちお前は俺から離れていくだろう?それが怖いんだ。どうすればいい?」
「何も心配ないですよ。僕は決して君から離れません。」
「本当か?一生?」
「はい。誓います。」
その言葉を聞いて心底安心した。
俺にはお前が居なきゃダメなんだ。本当に。
「もう黒子しか見えない。ほかは何も見えない。どんな光も見えないほど、深いところまで溺れたようなんだ。でもここから出たくない。ずっとこのまま溺れていたい。」
「そうですか。よかったです。」
綺麗に上がった口角。
ああ。なんて美しい。
「そのままずっと、溺れていてください。」
「ああ。」
黒子の手が俺の首へと伸びた。
後ろには底無しの海。
俺は思わず笑みを漏らした。

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