短編集(裏)

□お願い
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「青峰っち青峰っち青峰っち〜!」
黄瀬が後ろから俺のジャージの裾を引っ張る。
煩い、と言おうと振り返ると、ふいにキスをされた。
…不覚。
「なんなのお前。」
「いーじゃないっスか!ねぇ青峰っち、キスして?」
今日はいつにもなく積極的だ。
なんだか気味悪いが、まあいい。気分もノってきたし。
お望み通りキスをしてやる。
最初は触れるだけの軽いキス。
次に下唇を甘噛みしてやる。
「ふぁ…。」
少し開いた隙間から舌を差し込む。
するとそれを求めるように絡めてくる黄瀬の舌。
本当に、今日はどうしたんだ?
不審に思いながらもそれを堪能し、一度口を離す。
「っはぁ。」
「本当お前、どうしたの?」
「な、んでも、ないっスよ…。」
黄瀬の下半身に手を伸ばせば、ソレはもうすっかり硬くなっていた。
「まだキスだけだけど?」
「煩いっスよ…早く…。」
言われなくてもそうするつもりだ。
ズボンと同時にパンツまで降ろせば、既に勃起したソレが顔を出す。
手で扱くと先走りがクチュクチュ言って、エロい。
「黄瀬ぇ…もうそんなに、感じてんのかよ。」
「あ、おみねっちが悪いんスよ…。」
お前のその顔、本当そそるわ。
これだけ濡れてればローションはいらないな。
手に絡め取って後腔に塗りたくる。
それから、ゆっくり指を、まずは一本。
「んっ…。」
ゆっくり、全部飲み込んだところで一度抜いて、次に二本。
これは一気に。
「っああ!あ、んぅ。」
それから指の出し入れを繰り返す。
「ふぁぁぁ。んん、あぁっ。あ、あん!」
「随分気持ち良さそうだなぁ。」
「青峰っち…あぁっ。青、峰っちぃぃ。」
今日は指だけでイけそうだな。
ピストンを速くする。
喘ぎ声が一際高くなって、黄瀬は白い物を吐き出した。
「ふぁぁぁ…はぁぁ…。」
黄瀬の腹に散らばったソレを指ですくって舐める。
濃い。
「お前、抜いてないの?」
「忙しくて…もう2日我慢してたんスよ…。だから、自分でヤるより青峰っちにヤってもらおうと思って…。」
「人を当てにすんな。」
軽く頭を小突いてやる。
「でもありがとうっス!」
「おい待てよ。」
着替えようとしている黄瀬を呼び止める。
「俺、まだだけど?」
お前のせいですっかりギチギチなんだよ。
ちゃんと責任取れよ。
「ほらヤるぞ。」
「青峰っち〜。」
嫌そうな声を出してるけど、顔は嬉しそうだ。
こうなったら、ちゃんと喜ばせてやんなきゃな。

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