ハイキュー
□飛び立った鴉は舞い戻る
1ページ/1ページ
「ん〜...。
久しぶりだな...。烏野高校。」
はじまりは、二ヶ月前。
*
『時雨!頼むっ!
臨時で英語教師をしてくれないか⁉︎』
同窓会で久しぶりに会った
親友に言われた一言。
『どうしたんだよ?秀次。』
『時雨、俺が烏野高校に勤めてるのは知ってるだろ?』
『あ、あぁ。』
『烏野の英語教師が、急に退職してな...。
新しい教師が来るまででいい。代わりをしてくれないか?』
『...ああ。分かった。それで、いつからだ?』
『え⁉︎あー、えっと...。
新学期からだから...。
二ヶ月後だ。』
『二ヶ月後か...。まだ、排球部ってあるんだよな?』
『ああ。あるが...。それがどうしたんだ?』
『そっか〜。懐かしいな。
いやな、今の代の烏野を見て見たくてな...。』
『そういえば、時雨って、排球部だったよな...。
もし、よければ副顧問として名前を入れておくが...。』
『ああ、頼む。それに...』
『それに?』
『孝も居るからな。』
『孝...?あぁ、菅原のことだな。』
『あぁ。あいつ、俺の甥っ子なんだよ。』
『マジか⁉︎あーでも、何か似てる気がするな...。
まぁ、何はともあれ二ヶ月後。よろしくな!』
『こちらこそ。』