戰華王の正妃

□幼少期編
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はるか昔
国中に魑魅魍魎が跋扈(バッコ)していたその時代___


いつ終わるともしれぬ混沌のなかで一人の若者が旅に出る


跳梁する妖を追い払い

民の安寧を胸に秘め


いつ果てるともしれぬ旅を彼は続けた



やがて その想いに心うたれた
八人の仙がつどいくる


藍仙 紅仙 碧仙 黄仙 白仙 黒仙 茶仙 紫仙

色の名を持つ彼らは いつしか彩八仙と呼ばれ 不思議の力を駆使して若者を助けた



その若者の名は 蒼玄___

八仙の知恵を借り
国の基礎(いしずえ)を築き

人の世に夜明けを拓いた


彩雲国 初代国王


蒼玄の死後八仙はいずこかへ姿を消した


だが彼が 仙のために建てた風雅の宮は

仙人の住処___仙洞宮と呼ばれ
今もなお王城の一角にあるという
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