氷華水月
□紅き神父
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嫌だ嫌だ。やめてお願い
痛いよ。なんで殴るの?私なにかした?
「ごめっ……んなさい」
謝るからお願い殴らないで
痛いよ痛い
誰か助けて───…
朝目が覚めて一番最初に感じるのが痛み。そして次に感じるのが絶望。
まだ生きてる
「死にたい…」
外の世界にも出してもらえず殴られ蹴られる日々
今日も殴られるのかと思った。
でも私の目の前に現れた父は風船のように膨れ上がり父の面影もなくなって中心にある顔には星のマークが付いていた
「やっ……誰か」
助けてっ
そう思ったと同時に聞こえてきたのはパキパキと何かが凍る音
ヒヤッとした空気
恐る恐る目を開けると"父だったモノ"が凍っていた