カタストロフィ
□消えない傷
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「そろそろ教室に戻るか…」
お昼になるまで寝ていた私はデーチモが来る前に屋上を出る
教室に行くと私の机は凄いことになっており死ねやら消えろって文字が彫られおまけに菊の花が添えられていた
頭から流れた血を拭かないで来た為か少し、いやかなり視線を感じる
「うーん」
花を撫で机の端に置き
何食わぬ顔で座ると信条真理亜が寄って来る
周りは「やめなよ」だの「また酷いことされるよ」と騒ぎ立てる
それを「大丈夫」と泣きそうな顔をしてあしらっていた
めんどくさいなこの子
どんだけ演技派なのかな
演技は嫌いじゃないけど戦闘の方が好きだな
「ルカちゃん……真理亜がぁ悪かったんだよねぇ?あ、謝るからぁまた真理亜とぉ仲良くしてほしいな」
「謝って仲直りしたところで同じ事の繰り返しでしょ。それに貴方と仲良くなることはこの先絶対にあり得ないことね」
頬杖を付きそっぽを向くと「まぁ精々足掻いてねぇ」と小さく私にだけ聞こえる声で言った後
「な、なんでそんなぁ酷いこと言うのぉ〜。ひっく真理亜はぁ本当にルカちゃんと仲良くなりたいのにぃ」
じーっと見てると顔を歪める
そんな彼女に気付いてない周りの奴は「真理亜ちゃんが可哀想だ」だとか言ってる
こいつの顔よく見なよって感じだよね
うるうると涙を溜めながら薄笑いでこっちを見る彼女の顔は物凄く怖い
今の私絶対に顔引き攣ってるな