カタストロフィ
□依頼
1ページ/1ページ
ある部屋に1人の老人と老人の前で跪いている少女がいた
「お久しぶりです。9代目」
「久しぶりだね。顔を上げてそこの椅子にでも座るといい。」
「ええ。それでどんなご用件があって私をここに?」
そう言いながら静かに椅子に座る女
「君は沢田綱吉くんを知っているだろう?」
沢田綱吉その名を聞いた途端顔を歪める
「ええ。あの男にそっくりなヤツね」
何処か遠い所を見るような目をする
「その綱吉くんの月の守護者のことなんだが…」
「何か問題でもあるわけ?」
怪訝そうに聞くと「ちょっとね。」と小さく答える老人
「月の守護者の信条真理亜は炎を出したことがないんだ。」
「ふーん。私がそいつを守護者の椅子から引きずり下ろせばいいわけ?」
めんどくさそうに頬杖をする
「そして君は10代目月の守護者に。それが今回の任務だ。君には少し酷かも知れないけどね」
「いいよ。その任務引き受けたあげる」
「頼むよ」
「長い時間をかけてしまうかもしれないよ」
「それでも構わない。あの子には何かありそうだ」
「やれるだけやるわ。」
そう一言言って部屋を立ち去る少女
「君は何も悪くない……」
そう言った老人の声は少女に届くことはない
並盛