カタストロフィ

□依頼
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ある部屋に1人の老人と老人の前で跪いている少女がいた





「お久しぶりです。9代目」



「久しぶりだね。顔を上げてそこの椅子にでも座るといい。」



「ええ。それでどんなご用件があって私をここに?」


そう言いながら静かに椅子に座る女




「君は沢田綱吉くんを知っているだろう?」



沢田綱吉その名を聞いた途端顔を歪める


「ええ。あの男にそっくりなヤツね」



何処か遠い所を見るような目をする



「その綱吉くんの月の守護者のことなんだが…」



「何か問題でもあるわけ?」



怪訝そうに聞くと「ちょっとね。」と小さく答える老人




「月の守護者の信条真理亜は炎を出したことがないんだ。」




「ふーん。私がそいつを守護者の椅子から引きずり下ろせばいいわけ?」



めんどくさそうに頬杖をする



「そして君は10代目月の守護者に。それが今回の任務だ。君には少し酷かも知れないけどね」




「いいよ。その任務引き受けたあげる」




「頼むよ」




「長い時間をかけてしまうかもしれないよ」




「それでも構わない。あの子には何かありそうだ」





「やれるだけやるわ。」




そう一言言って部屋を立ち去る少女




「君は何も悪くない……」





そう言った老人の声は少女に届くことはない




並盛
 

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