short story

□cute!
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ギルド内にはいつもの顔ぶれ。
ナツはハッピーと共にルーシィをからかい、ルーシィはエルザに助けを求める。

どうやら妖精の尻尾最強チームは本日、休息日をとってるらしい。



ーcute!ー



ルーシィいじりに飽きたのか、ナツはエルザの元へ行き仕事に行こうと提案する。

「なぁエルザーやっぱ仕事行こうぜー。一日中ギルドに居たら体がなまっちまうよ」

「今日は前々から休息日と決めていただろ。それに体がなまってるなら筋トレでもしておけ」

「違ぇよ、そんなんじゃなくて仕事で暴れたいんだ!」

「もうナツったら…今日はグレイが居ないんだし、抜け駆けで仕事には行けないでしょー」

「ルーシィの言う通りだ。仕事量はS級昇格試験の参考とされるから抜け駆けは許さん…そう言ったのはお前だったんじゃないか?」

「うぐ…そうだった」

「それにしてもグレイが用事なんて珍しいわよね」

ルーシィの言葉に、その場にいる皆で頷く。そう、今日を休息日に当てたのはグレイからの申し出があったからなのである。

「人と会う、と言っていたぞ」

「もしかして彼女かしら?」

「グレイ様に彼女!?ジュビアそんなの聞いてません!」

「あんたいつから居たの…」

ジュビアがあたふたしている中、ふと気付けばここにいるはずのない人物の声がギルドの入口から聞こえてきた。


「ここが妖精の尻尾だ」

『うわー大きいー!』

「だろっ!ほら中入ろうぜ」

『うんっ!』

入口にいるのはやはりグレイ。しかし隣には見知らぬ少女も一緒に立っている。
そして2人はなんと手を繋ながら、ギルドの中に入って来るではないか。

「グ、グレイ様…!な、なんで女の子と…」

「あらー本当に彼女かしら?」

「年格好は私達と同年代…あるいは少し下といったところか」

「誰だろうなー新入りか?」

「オイラは初めて見る子だよ」

少女にギルド内を案内しながら、グレイはナツ達の元へとやってくる。

「よぉ」

『こんにちは』

少女はグレイと手を繋いだまま、ぺこりと可愛く頭を下げる。
綺麗な黒髪がさらっと下に流れ、辺りにはほのかに甘い香りが広がった。


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