魔法少女リリカルなのはtheSORCIERofZERO

□第二話〜零の旅立ち〜
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気が付いたら、俺は真っ白な空間にいた。



「此処は………何処だ」



「此処は私の精神世界だ」



「お前は………ウルトラマンノア」



目の前に銀色の巨人、ウルトラマンノアが現れた。



「ゼロよ、汝に話があるのだ」



「なんだ、話って………」



次にノアの言った言葉に俺は驚きを隠せなくなった。










「汝の出生、そして隠された真実を」











何を言っているか分からなかった。



「何を言ってんだよ」



「汝は、元々ウルトラの戦士では無かったのだ」



「どういう事だ」




「ゼロよ、汝は昨夜見た夢の事を考えていたな?」



「っ!!なんでそれを!!!」



「それは仕方がない事だ」



「なんだと、なぜ………」



ノアを追及しようとした時、ノアから再び衝撃の言葉が出てきた。



「ゼロ、それらは全て………汝の記憶なのだ」



「な…………じゃあ車で轢かれて死んだのは……」



そしてノアから告げられた。



「汝だ、ゼロ」



すると俺の頭の中に次々と記憶が甦って来た。
真っ白だった空間がいつの間にか夕暮れの空の下、家路につく幼い兄妹の映像に変わっていた。



(そうだ、これは………)



「なぁ、兄やん」



「なんだ、はやて」



「兄やんは消えへんよな?…お父やお母みたいに……」



「消えねぇよ、はやてを残して消えてたまるかよ」



(俺だ……俺の記憶だ)



そして再び真っ白な空間に戻った。



「ノア、頼みがある」



「なんだ」



「あの子の……はやての……俺の妹のもとに行かせてくれないか?」



行かなきゃならねぇ、はやてのもとに。
ノアは少し頷き、こう続けた。



「その為に汝をこの空間に呼んだのだ」



そう言ってさらに続けた。



「ゼロよ、汝の妹に危機が迫っておる」



「っ!!はやてに!!」



「落ち着け、汝の妹はこれまで様々な試練に打ち勝って来た……安心せい」



「………分かった、ノア頼む」



「うむ」



ノアが頷き、空間に切れ目が現れた。



「行けいゼロよ、汝の妹を救って見せよ」



俺は迷うことなく切れ目に入って行った。
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