黄金色に輝く‐過去篇‐

□少女の物語
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数年前

ある田舎に幸せな家族がいた
その家族は毎日笑いあい、幸せな日々を送っていた
だがしかし、家族は出かけている途中に辻斬りに出会い、襲われた
母親は刀で切られ、即死した
そんな姿を見た父親は絶望し、抱えていた小さな少女は泣き出した
少女の泣き声を聞いた父親は我に帰り
娘だけでも死なせんと思い、辻斬りに背中を向け、
走り出そうとしたが追いつかれ、背中を切られた
父親は少女を抱えたまま倒れ、辻斬りは歩きながら父親の側にきた
そして父親の下にいる少女と共に父親を串刺しにするため
父親の背中に勢いよく刺した
父親の叫びを聞いた辻斬りはニヤリと笑い、刀を抜いた
そして死亡したのかも確認せず、去っていった

その数分後に血が大量に出ている背中がむくりと起きた
父親である
少女は傷一つなく、父親のお腹から血が出ていた
父親は刺される時に少し少女から離れたので少女は刺されなかった
まだ泣いている少女を抱きかかえなおし、ふらふらと立ち上がった
ドロドロと背中から流れる血を無視してあるところへ向かった
そして辿り着いたのは自分の家と少し離れた場所にある違う家
もう1人の妻の家だった
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