Dote on my sister

□登校
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「はぁ……」

俺の前ではまたしてもアスカ
争奪戦が行われていた。

「アスカちゃん♪僕の隣においで♪」

「おい、アスカ!こっちこい!」

「何言ってるんですか。アスカは僕の隣に座るんです。」

「うるさいですよ!貴方たち。アスカこちらへどうぞ?」

「黙ってろメガネ。ほら、アスカ。」

「はわわわわっ!」

完全に困りきった顔をしているアスカは俺が向かい側で黙って見ているのを見つけると、迷わずこちらへやってきて隣にスポンと座った。

「スウ兄の隣は静かだよね。」

「ん?まあうるさいのは苦手だしな。」

「スウ兄の優しいところ、大好きだよ?」

「「「「「!!?」」」」」

アスカのセリフに兄弟全員の顔がこちらを向いた。

「え?アスカちゃん?ど、どういうこと?」

「おい、アスカ!お前…まさか!?」

「違いますよね?そうですよね?」

「アスカ!騙されるんじゃありません!!兄様はそんな男認めませんよ!?」

「だぁぁぁっ!!うるせぇ!!
黙ってろ!このドシスコンども!!」

そこでスバルは気付く。
いつもなら真っ先にこちらへやって来そうなシュウの姿がないことに。

「きゃあああああ!?シュウ兄ー!?」

シュウはぶっ倒れていた。

「おい…こいつ気ぃ失ってんぞ。」

「まさかアスカちゃんのセリフがここまでの破壊力を持ってるなんてねー」

「アスカのことは好きですが、ここまで重度のシスコンにはなれません。」

「シュ、シュウ兄!?もしかして私のせいでこんな風になっちゃったの?」

「あーあーあー。泣くなって。」

スバルはアスカの頭をポンポンと撫でる。

「ううっ…ひっく…」

「アスカっ!?」

「おわっ!シュウが復活した!」

「泣き声で生き返るとか…マジで重症だな。」

「そういえば…レイジはどうしたの?」
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