生贄の花嫁
□DIABOLIK CHILDREN
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認められたかった。
あんな兄よりも、自分の方が優れていると認めて欲しかった。
自分よりも産まれてくるのが早かっただけで、あの穀潰しは最も当主に相応しいと考えられていた。
人間等という下等な生き物と仲良くなるような穀潰しが…逆巻家の当主な訳がない。
なのに誰も私を認めてはくれない。
なぜなんだ!
あんな男より、私の方が優れている!
私が最も当主に相応しい!
そう思っても。
そう願っても。
兄である穀潰しが当主となるのは自然の摂理。
私の欲しいものは何も手に入らない。