生贄の花嫁
□DIABOLIK CHILDREN
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『アヤト、勉強の時間よ。早く来なさい。さっきもすぐに逃げ出して…』
なんで…なんでなんでなんで!!!!!!
「なんでライトとカナトは遊んでも良くて、俺はダメなんだよ!」
さっきも勉強したじゃないか。
なんで俺ばっかり勉強しなくちゃいけないんだよ!?
『うるさいっ!あんたは一番じゃなきゃいけないの!!ベアトリクスの婆なんかに負けちゃいけないの!!
分かるでしょ?アヤトっ!!』
「っ!!」
母親の顔が歪む。
怒っているはずなのに、どこか悲しそうな母親の顔。
当たり前だ。
このアバズレは父親に、カールハインツに認められたくて俺を使っていただけなのだから。
だからこのアバズレを殺す事になんの感情もわかなかった。