生贄の花嫁

□DIABOLIK CHILDREN
1ページ/2ページ

『アヤト、勉強の時間よ。早く来なさい。さっきもすぐに逃げ出して…』

なんで…なんでなんでなんで!!!!!!

「なんでライトとカナトは遊んでも良くて、俺はダメなんだよ!」

さっきも勉強したじゃないか。
なんで俺ばっかり勉強しなくちゃいけないんだよ!?

『うるさいっ!あんたは一番じゃなきゃいけないの!!ベアトリクスの婆なんかに負けちゃいけないの!!
分かるでしょ?アヤトっ!!』

「っ!!」

母親の顔が歪む。

怒っているはずなのに、どこか悲しそうな母親の顔。

当たり前だ。

このアバズレは父親に、カールハインツに認められたくて俺を使っていただけなのだから。

だからこのアバズレを殺す事になんの感情もわかなかった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ