少女幻想

□少女幻想――act3
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私の名は鏡花。

好きなものは兎と豆腐。
嫌いなものは犬と雷。

マフィアに拾われ六月で35人殺した。

芥川(あいつ)は私には人殺ししか出来ないと、そう言った。

殺人こそが私の存在意義であり、存在価値であると。
それを放棄する事は自らの存在を否定する事に他ならない、と。

そうかも知れない。
でも、違うかも知れない。

夜叉白雪に私の想い(声)が届く事は今もない。
けれど、いつかはこの声が届くと信じたい。

人を殺す事しか出来ないと、芥川(あいつ)は私にそう言った。
違うと、それを証明したい。

『生きていてもいい』のだと、私に言ってくれた優しいあの人の為にも、私は運命(さだめ)に抗い続けている。



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