短編
□最愛
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「ひゃうっ!?」
ズンッと押し進められた腰に声が漏れる。情けないそれに口を塞ぎたくなるも、拘束された手がそれを許さない。
背後から幾度も突かれ、既に体は限界を訴えていた。迫り来る絶頂に支配されれば、それを背後にいる彼は満足そうに眺めて休む暇なく腰を動かす。
大きな快楽に体が震え、声が漏れて、視界が歪んだ。ボロボロと涙を流せば、「泣かんでくださいよ」と、彼の白い手が後ろから頬を撫でてくる。
「気持ちいいでしょう? 主様は感度が高いみたいやからちょっと辛いかもやけど……」
「うっ、も、やめっ……」
「やめません」
ピシャリと告げられ、耳を噛まれる。ビクリと震えれば、「嫌なら逃げてもええんですよ?」と笑われた。
「逃げられるもんならね」
腰を掴まれ揺さぶられる。