夢小説


□―a Share―4巻
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最終章

あらゆる祝福の

沸きいずる源なる

神をたたえよ。





その瞬間、リキは聞いたような気がした。シェアの口ずさむ讃美歌の一節だった。

それは殺伐としたこの場所にあまりにそぐわない筈が、妙に違和感もなくリキの耳に響いた。
ここ何日か歌だけではなく、シェアの語りかける声はいつだって聞こえていたように思う。承知していながら答える事もせず無視し続けた。
カッツエを外に置き、リキはダナバーンのゲートをくぐりぬけた。必死に非常エレベーターのスイッチを探す。
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