10/26の日記
16:53
A certain one person's monologue #1
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流れる時の中、
何処かで擦れ違った少女は言った。
「好きな人が幸せなら良い。」
と。
彼女は酷く綺麗に笑って、
並ぶ二人を祝福した。
私もそんな風になりたくて、
彼女の様に綺麗になりたくて、
それでもこの手は宙に浮いたまま。
私には、どうしても。
彼女の様に綺麗にはなれない。
私が隣に並べないなら、他の誰も並ばなくていい。
幸せなんて、願えない。
貴方の隣は、私じゃなきゃ。
その心が私に向いていなければ。
それでも強引にはなれなくて、
薄汚れた世界に座り込んだまま。
綺麗な彼女に手を伸ばしたまま。
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