10/26の日記

16:53
A certain one person's monologue #1
---------------

流れる時の中、
何処かで擦れ違った少女は言った。

「好きな人が幸せなら良い。」

と。

彼女は酷く綺麗に笑って、
並ぶ二人を祝福した。


私もそんな風になりたくて、
彼女の様に綺麗になりたくて、
それでもこの手は宙に浮いたまま。

私には、どうしても。
彼女の様に綺麗にはなれない。

私が隣に並べないなら、他の誰も並ばなくていい。

幸せなんて、願えない。


貴方の隣は、私じゃなきゃ。
その心が私に向いていなければ。

それでも強引にはなれなくて、

薄汚れた世界に座り込んだまま。
綺麗な彼女に手を伸ばしたまま。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ