うたプリshort

□いめーじからー
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「トキヤのイメージカラーってさ、リアルのトキヤそのままな感じがするよね。」



彼女を寮の部屋に入れて一言目に言われたセリフがこれでした。「おはよう」でも「久し振り」でも「会いたかった」でもなくそんな一言でした。
思わず硬直する私をみて彼女は怪訝そうな表情を浮かべた。



「何してんのトキヤ?」

ト「…貴方が今言った言葉があまりにも理解できなくてつい身体が固まってしまったのです」

「私そんなこと今言った?」



あっけらかんとした様子でいう彼女に私は目を大きく見開いて首を左右に振りました。
だって信じられません。私はずっとこの時を待っていたのです。なのにもかかわらずそんな無駄な疑問で私達の大事な再会の場をぶち壊すなんてあり得ません。



ト「あなたは私が今日という日をどれほど楽しみにしていたのかお分かりですか?私は毎日毎日貴方のことを考えて仕事にならなかったり寝る間も惜しんで次はどんな羞恥プレイを貴方としようかと考えて頑張って今日まで生きてきたのですよ!」

「アイドルならしっかりしろよそれに寝る間も惜しんでそんな卑猥なこと考えてるなよ!」



そんなこと名前に言われたくはありません。彼女だってきっと私のことを毎日考えてくれていたでしょうし、そのせいで仕事が手につかないこともあったでしょう。
でも今はそんなことより先に言うべきことがあります。



ト「久し振りに会った恋人に対してどうして一言目がそんなくだらない一言なのですか!貴方は音也以上にバカですか!」

「いや、久し振りってつい2日前にここへ来たばかりなんですけど。それに昨日もすれ違ったしね!ついでに言うと私は音也よりバカじゃありません!そして翔ちゃんよりバカです!」

ト「昨日私が挨拶したのにどうしてスルーしたのですか。恋人なら返事を返す義務があるでしょう?」

「それはトキヤが私にあって第一声に、昨日貴方を思って妄想していたら勃ってしまいましたとか言うからだろうがぁっ!公衆の面前でそんなこと言われてみろ!絶対スルーすんだろ!」

ト「私はしません。貴方からの愛のある会話なら何時如何なる時でも返事を返します。」

「…なんか嬉しいはずなのにとてつもなくウザく感じる。」



ちふゆはそうつぶやくと、パタンとドアをしめてソファーに座ってしまいました。

まだ話は終わってないというのに。まったく調教し直す必要があるかもしれませんね。



「あれ?音也は?」

ト「彼はレコーディングルームです。名前、一番最初に言ったあの一言はどういう意味ですか?」



名前が座っている向かいの椅子に座ってそういうと、またか、と言わんばかりの表情をした。



「ごめん単なる私の勝手な考えだからもうほっといていいよ」

ト「ほっときません。貴方のことはなんでも知っておきたいので白状するまで何回でも聞きます。」


クドくしつこく聞く私に呆れたちふゆはしょうがなく口を開きました



「トキヤってさ、変態じゃん?」

ト「ええ、私は自他共に認める変態ですね。」

「そこは即答ですか。んで、紫って卑猥ってイメージあるでしょ?」

ト「……まぁイメージはありますが…。」

「で、今のを公式として作ると…紫=卑猥=変態=トキヤが成り立つことに気づいたんだよ!」



キラキラした目を私に向けてそう言い切った名前は嬉しそうに笑っていました。





(ピンクも考えたけどさ、でも卑猥なイメージって紫だよね)
(私はちふゆにそんな風に思われていたんですか…)
(ショック?)
(いえ、興奮します)
(……あっそ…)
終わり


―――――――――――


トキヤじゃないな。誰だこいつ(笑)




 

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