うたプリshort
□猫耳わんだー!
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とある日曜日。
自室でのんびりわが愛しの彼氏を今か今かと待っていた時、一本の電話が入ったのだ。
電話の主は博士で、
「急用があるからすぐに来てほしい」と呼ばれてラボにやってきた。
「博士ー!」
博「お、ちょうど時間ぴったりだね。」
「私時間には正確な方ですからっ!」
博「いつも藍とのデートに遅刻していっている君の言葉とは思えないな」
「女の子にはいろいろと準備があるんです―!」
軽く皮肉交じりな笑顔を浮かべた博士にそう言い返すと、話題に出てきた彼がいない。
周りを見渡しても、いつもの場所にはいないし。
いったいどこにいるんだろうか。
「博士、藍ちゃんは?」
博「あぁいるよ。」
「どこに?」
博「すぐ近くに。」
「…?」
私の口から『藍』の言葉を出した瞬間に、皮肉交じりな笑顔が悪戯そうな笑顔に変わった。
…この笑顔浮かべてるときってたいていいいことなんて何も起こらない時だ。
用件をさっさと聞いて帰ろう。
藍ちゃんには悪いけど、自分の身を守るのが最優先だっ!←
「電話で言ってた急用ってなんですか?」
博「…それはね…」
博士が一層深く笑みを作ったとき、カランっと何かが落ちる音が聞こえた。
「…何か落ちましたね。」
博「いや、ちがうよ。」
「え?」
そういって博士が音のした方に向かうと、藍ちゃんの嫌がる声が聞こえてきた。
「藍ちゃんそこにいるのっ!?」
藍「あっ、こっちに来ちゃだめだからね!」
愛しの彼氏がいるのにもかかわらず愛に行かない彼女がどこにいるだろうか。
声の制止を振り切って博士の後を追うと―――――――――そこにはなんと、猫耳に尻尾をはやした藍ちゃんがいたのだ!
「え…あ、藍ちゃん…?」
藍「あ…名前…」
「な、なにこれっ…!」
藍「ちょっ、ま、ま…!」
「超かわいいじゃーん!!(ハグッ)」
私は藍ちゃんに飛びついた。
なにこれなにこれっ!!
かわいすぎる藍ちゃん発見しちゃったよーー!!
かわいすぎる子の生物!なんなの!もうなんなの!?
藍「だから来ないでって言ったのに…。」
満開の笑顔を浮かべる私とは正反対に、藍ちゃんはげんなりした顔で私に抱き着かれている。
かわいすぎるよ藍ちゃん!
頬を寄せてすりすりする。
うーん!今日も絶好調な肌のうるおいだね!
「ねぇねぇ博士!これどうしたのっ!?」