シェアっちゃおーぜっ!

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お説教している雅臣さんが風斗くんを連れていった。…仲良くなれると良いな、みんなと。
さて、次に挨拶してもらう団体で最後かな?確か同じジャージを来てたような…。



?「ナマエちゃん!最後はボクたちだよ!」

「へっ?わっ…!」



急に腕を掴まれて後ろへと引きずられるようにずるずると引っ張られる。今日1日でたくさん引っ張られたなぁ。腕だったり洋服だったり…。でもきっとこれで最後だよね多分。
パッと手を離されて振り向くと、そこにはお揃いのジャージを来た男の子4人が立っていた。ニコニコしているのが2人とうんざりしてるのが1人と無表情が1人。かわいい系の男の子が私に言った。



?「ドカーンとインパクトのある登場するから、瞬き厳禁だよっ!?」

「あ、はいっ」

?「これ本当にやるんですか?」

?「渚は言い出したら聞かないからね…。」

?「サバの方が良かったんじゃ…。」

?「ほらみんなして文句いわなーいっ!やるよっ!せーのっ」

?「「「「私たちは、水泳戦隊!イワトビンジャー!!」」」」

「・・・。」

?「「「「・・・。」」」」



あまりにも唐突に始まった彼らの登場シーンについていけない私は口を開けてポカーンとしていた。統率の取れていない不安定な決めポーズ。彼らは依然として動かないままだ。…何か言った方がいいのかな。というか、私待ち?
私は答える代わりにパチパチと拍手をした。…なんて言えばいいのかな…。



?「っ…渚くんっ!シラケちゃったじゃないですかっ!」

?「シラケちゃったねー」

?「やっぱりサバがメインの方が…」

?「ハル、そういう問題じゃない気がするよ。」

?「大体どうして自己紹介でこんな変な決めポーズをする必要があるんですかっ!意味が分かりません!」

?「意味なんてないよ!ただ楽しそうだからやりたかっただけだもん。それにレイちゃんだってどのポーズが一番美しいかについて語ってたじゃん!」

?「そ、そうですがっ…!」

?「ノリノリだったでしょ?レイちゃんも楽しかったんだから同罪だよね!」

?「うっ…!」

?「渚、怜のこといじめすぎだよ。それに名前ちゃんが置いてけぼりになってる」

?「サバ…(腹減った…。)」




一番背の高い男の人がそういうと他の三人の視線が向けられる。かわいい系の男の子が申しわけなさそうな顔をして近づいてきた。



?「ごめんねナマエちゃんっ!レイちゃんとじゃれ合ってたらこんなことになっちゃった」

?「じゃれ合ってたとは何ですか渚くん!」

?「ハイハイもうおしまい!キリがないでしょ?」

?「…名前。」



この人達とっても仲がいいんだなぁなんてそんなことを思っていると、綺麗な青色に染まったサラサラな男の子が私を呼んだ。



「はい?何でしょう?」

?「イワトビブルーが先にアプローチするなんてっ!ハルちゃん早いよー!」

?「まぁいいじゃない。ハル、自己紹介」

遙「…七瀬遙。真琴と同い年だ、名前ともタメだから敬語はいらない。」

「タメなんだっ…!大人っぽいから年上だと思ってたよ。よろしくね、遙くん」

遙「名前は…サバは好きか?」

「へっ!?サバっ?」



彼の口から次に飛び出てきたのは、さっきからよくつぶやいていたサバのこと。からかっているのかと一瞬疑ったけど、目の前にいる彼の表情は真剣そのものだ。ここは正直に答えなければという謎の義務感にかられた。



「美味しいから好きだよ。缶詰のが一番好きかなぁ…味が染みてるからご飯と良く合うし。」

遙「……そうか……!」



ゆっくりと大きく開かれていく目の中にキラキラと光が宿っていく。無表情だった彼の口端に微笑みが現れた。
すごく綺麗な笑い方…!



?「むぅ…ハルちゃんずるいっ」

?「順番なんて良いじゃないですか。要はいかに彼女に印象づけられるかです!」

?「ハルは無類のサバ好きだから。たまにご飯とかサバ入れてあげて?」

「はい、是非とも!」

?「じゃあ次はイワトビレッドのマコちゃんだー!」

真「わかった。俺の名前は橘真琴。あだ名でもいいけど…名前で呼んでもらった方がうれしいかな。ハルとは幼なじみ!名前ちゃんとは同い年だからタメ口でいいからね。」

「は…うんっ。わかった!じゃあ真琴くんって呼ぶね」

真「よろしくね。」



身長の高い真琴くんを見上げるのは結構首が辛い(笑)バスケ部の人達と並んでも大差ないんじゃないかな。しゃべり方からして物腰の柔らかい人だなって思いました。




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