1週間で読み切れる本
□月
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私は高校3年生
憧れの1人暮らしを始めたのはつい2週間前
仕送りとかはなんにもないけど、小学校から貯めていた毎月のお小遣いで少しボロいアパートで1人暮らしを始めた
明日から夏休みが始まってバイトでもしよっかなーなんて考えている
考え事をしているとあっという間な帰り道
カンカンカンと高めの音を立てながら登る階段
部屋の鍵を開けようと戸の前に立つと
『…何の音?』
中から物音がする
人の…足音?
鍵はしっかりしめたし、親戚からも遊びに行くなどの連絡は来てない
『とりあえず、入るか』
こんなとこで迷っていても仕方ない
もしかしたら気のせいかもしれないし
てか気のせいだといいな!!
気のせいの方向でお願いします!!
勇気を振り絞って戸を開けると
廊下は真っ暗だった
ただ
リビングの明かりが付いている!!
まさかの泥棒?!
足音を立てないようにそっとリビングに近づく
武器なんて持ってないから手に握っているハンドバックで身を守るしかない
いくぞ!
バンッ!!
『誰かいるの?!』