黒子のバスケの本

□海常高校の話
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その頃海常は
女子をそっちのけで話したせいで最悪なムードになっていた

「あ………あの、ごめん…」

経験値の高い黄瀬でさえも、今は謝る言葉以外思いつかない

「ううん、いいの。気にしないで」

モデルの少女が全く笑ってない笑顔で言った

「もう思う存分…自分たちだけでやれば?」

そう言って少女たちは真顔で席を立ち帰っていった



海常のテンションは一気に下がった

そんな時だった


『あれ?小堀じゃん』

「美也!」

「「「「は?」」」」


海常の小堀以外がいきなり現れた少女に驚いていた

美也は学校ではあんまり目立たないのだがその容姿は目を見張るものがあった

凛とした顔とは違い柔らかく温かみのある声

そしてなにより驚いたのは


「小堀!お前こんな可愛い友達いたのかよ!」


小堀にこんな可愛い子が友達ということだった


『あ、あの!』

「どうかしたのか?」

そう言って笠松が美也の方を向くと

美也の顔は一気に赤くなっていった


(うわぁぁぁぁ、笠松さんだよ
どうしよう聞きたいこといっぱいあるのに
たすけて小堀ィィ!!)

頭がショート寸前の時だった



「あぁ、美也さんこれは運命だ、この手を離してしまったらもう2度と会えない気がするんだ。」

そう言って美也の手を強く握り指を絡めてくる


「学校も同じで小堀の友達ならまた会えるだろうが!それとそのナンパやめろ!!」

そう言って叩こうとしたとき

「待ってくださいっす!美也ちゃんの顔を見てください!!」


そう言って美也の顔を見ると恥ずかしそうに目をそらし顔を真っ赤にしている美也の姿があった


『あの、わ私は・・』

森山のナンパは成功したかに見えた



「美也って俺らに憧れてるんだよ、だから多分早川でもできるぞ」


結局ここで話すことになった


『合コン・・ですか』

小堀の用事が合コンなのにすこし腹が立ったがレギュラー陣に会えたのでチャラにすることにした


「うん、でも俺たちがバスケの話題に盛り上がりすぎて」

そう言って思い出したのかみんな遠い目をしていた


『あの、笠松さん!』

急に呼ばれてびっくりしたのか少し目を泳がせながらこっちを向いた

『あの、私もバスケやってるんですけど』

そう言って瞬間全員の目の色が変わった


「え、美也ちゃんってバスケやってるんすか?」

『はい!今日もコート行ってシュート練習をしてきたんです』


その言葉を聞くといきなり笠松さんが立ち上がった

「すぐそこのコート行くぞ」

そう言って少し微笑んだ

『っ・・!』


なんであんなかっこいいのに彼女いないんだろう
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