HQ図書室

□部屋と揚げ出し豆腐とセッター
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お願いがあるんだ。
きみと共に過ごす前に。

俺の事が大事だと思うなら、ちゃんと聞いて欲しい。

大学生だから、飲みすぎちゃうのは仕方ないけど、4日目につぶれて帰ってきた夜、

怒られるのを恐れて実家に帰らないでね。

部屋と揚げだしとセッター

愛するきみのため、毎日磨いていたいから。
時々喝入れをしてね愛するきみのため、男前でいさせて。


嘘はつかないでね

セッターの勘は鋭いからね。

君は嘘をつくとき、下を見る癖があるんだから。

ないとは思うけど、もし浮気したら、うちでの食事には気をつけてね。

俺は知恵を絞って、毒入り揚げ出し豆腐を作るから。一緒にいこうね。

部屋と揚げ出しとセッター

愛するきみのため毎日磨いていたいから。
女の子からのものは受け取らないから
きみも受け取らないでね。

大地を轟かせるような、きみの怒号も蹴りも、沈みきった底からすくい上げてくれるから、好き。

だけどもし、普段の生活で、名前を間違えて呼んだりしないでね。
気に入った人はみんな俺と同じ名前で呼んでね?

ここが嫌になって、どこか遠くへ行きたくなったら、最初に相談してね。
俺はきみと一緒なら、どこでも大丈夫だから。


もし俺がいなくなるときは俺もいくと言ってね俺はその言葉を胸に、遠くへ旅立つよ
きみの視線が動くのを見届けたあとで。




部屋ときみと俺
愛するきみのため
毎日磨いていたいから。

人生の記念日には、一番におめでとうって言ってね。

きみの1番って

その気で、いさせて。

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