小説的な
□レオリオなんだが。
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よぅ!俺ぁ、レオリオという者なんだが、ダチにクラピカってやつがいるんだ。
あいつが熱をだしている間、ずっと(ほぼ)俺が看護してやってたわけ。
そしたらあいつ、ときどき寝言で幻影旅団があーだとかこーだとか言ってるんだ。
それが心配になって起きたときにこのことを言ってやったんだ。もう旅団のことは忘れろ的なことも含めて。
そしたらなんて言ったと思う?
そうか…すまないな、レオリオ。いつもありがとう?? はっ!全然そんなんじゃねーよ。俺もそれくらいの返事を期待してたんだよ。
あいつはな、そのときこう言ったんだ。
「あ?誰だこのグラサンかけたおっさんは。センリツ!侵入者だ!!来てくれ!!」
そう言っておでこに置いてた冷やしタオルを俺の方へめがけて投げてきたんだ。
なんとか俺はレオリオだ、と証明させた。ずっと看護してやってたのにこの言葉はひどすぎたのでよく聞いててほしい。
「勉強しろ。」
俺はな、お前のために看護してやってるんだよ!!
本当は勉強しなきゃいけない!それを心配してくれたのはわかるけどよ!!
本当に熱ってすごいんだな。
本当に幻影旅団ってやつはすごいんだな。
本当に緋の目の反動ってすごいんだな。
こんな熱に耐えられるクラピカもすごいとは思う。思うんだが……。
はぁ。ようやく本当にクラピカの気持ちがわかったよ。
俺も仲間を失ったからって、わかってないけどわかってるふりをしていた。
…………
勉強でもするか。