メイちゃんの執事

□始まりの空
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春のとある日。

「姫歌、手紙来てんぞ。」
龍馬は姫歌にピンク色の手紙を差し出した。
「ん、ありがとぉ。」
差出人を確認してみる。
「…桃の木中学同窓会のお知らせ?」
桃の木中は4年前、姫歌とが龍馬通っていた中学だ。
「住所知ってたんだ。学園長かな?」
姫歌が封を開けながら笑う。
「あ、俺の名前も書いてあんじゃん。」
龍馬が横から覗きこんだ。
確かにそこには、龍馬の名前もかいてあった。
「二人で、来なよ…って事だよね?」
龍馬を見上げる。
「日にちは…来週の土曜か。今なら外出許可取れるんじゃないか?」
「行きたい!龍馬も行こう?」
龍馬を上目遣いに見上げる。
「…行くか!」
断るはずがなかった。


「楽しみだなぁ♪」
姫歌は笑顔でつぶやいた。


続く

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