TALES OF THE ABYSS

□2007.3.1
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「はぁ〜あ…ジェイド〜叩きがけが終わったら、次窓硝子も吹いてくれよな〜」

「はいはい」

「はい、はいっかぁ〜い!」

「はい、承知しました」

「ふぅ、ぉらアッシュ手が止まってんぞ!」

「わかっている!!」

「雑巾がけが終わったら、次そこの古雑誌を絞って出しといてなぁ〜」

「くっ!」

「ん〜良いねぇ〜。こうして部屋が綺麗になっていくのは気持ちが良いもんだ。それにしてもアッシュ。さっきから仕事が雑じゃねぇか?掃除ってもんはもうちょっと丁寧に心を込めてやるもんだ」

「…あの屑め!言わせておけば…」

「まぁまぁアッシュ、ここは堪えて。仕方ありません。これも約束ですから」

「くっ!まさかレプリカ風情に遅れを取るとはな」







「…あぁ、もうすぐテイルズ オブ キャラクター人気投票か〜…俺大丈夫かな?ちゃんと皆投票してくれんのかなぁ〜?」

「ふんっ!つまらん事をうだうだ悩みやがって…これだから屑レプリカは!」

「あんだよ!お前は気になんないのかよ?」

「ぁぁ」

「くそっ!余裕扱きやがって…とか言いつつ、本当は何位に入るかドギマギしてるんじゃねぇの?」

「お前と一緒にするな。ふんっ!人気投票など興味は無い」

「くっ!どうせ自分は上位に入ると思ってチクショ〜!!」

「どうしたんです?親善大使殿。何を騒いでいるんです?」

「この屑が今度の人気投票の結果をグズグズお悩みだそうだ」

「!!」

「やれやれ、また埒も無い事を…そんな事今から気を揉んだって仕方ないじゃないですか。こういう事は日頃の行いの積み重ねなんですから。今日明日でどうにかなるもんでもないでしょう?」

「へっ!良いよな〜ジェイドは。心配しなくてもどうせ上位に入ると思っているんだろ?」

「もとより興味などありませんよ。人気投票の結果で一喜一憂している暇なんて私にはありませんから。…ただ、ファンの方が私にたくさん投票してくださるのは…それはファンの皆さんの勝手ですから」

「ぐっ!!上位に入る気ありありじゃねぇか」

「入ったら仕方ありませんから謹んでお受けするつもりです」

「く〜!!なんちゅう嫌味な奴だ!もぅだったら、もし俺がお前より上位にランキングされたらどうすんだよ!」

「あぁ!そんな事あるとは思えませんが」

「くっ!アッシュはどうなんだ?」

「ふんっ!そんな事などあるものか。この俺が万に一つも劣化レプリカ風情に遅れを取る訳がねぇ」

「よぉ〜し。そんなに言うんだったら賭けようじゃないか」

「「賭け!?」」

「上位にランクされた方の言う事を何でも聞くっていうのはどうだ!」

「はっ!良いだろう。俺のブーツでも磨いてもらおうか」

「あ〜ちょうど雑用が溜まっていた所です。親善大使殿にやってもらうのも悪くありませんねぇ〜」

「ぉぅぉうおう!負ける気無しかよ!お前ら!その言葉忘れんなよ!!!」






「ぐぅぅ〜!この俺がレプリカの部屋を掃除する羽目になるとは!!くっ!」

「私もこんな事で有給休暇を使う事になるとは思ってもみませんでした」

「ん〜♪それにしても、この俺が第2位。第3回テイルズ オブ人気キャラクターランキング投票第2位。やぁ〜はは、何つうの?これも俺の実力ってぇの?主人公の貫禄ってぇの?ははは〜。貫禄〜♪どうよ?第3位のジェイドさん?」

「投票期間、ちょっと体調を崩していたものですから…ゴホッゲホ…残念です」

「くっ!関係ねぇじゃん!!ただの負け惜しみじゃねぇか!まぁいいや。あ?そういえばさっきから掃除の監督をしているせいか肩がこって仕方ねぇんだよなぁ〜。お前らの動きが悪いから監督が苦労するわけか…ここは第3位のジェイドさんに一発肩でも揉んでもらいましょうかねぇ〜。タダで〜はは」

「わかりました」

「お?聞き分け良いじゃないの?第6位のアッシュさんにも見習って欲しいですなぁ〜!」

「おぃ、ジェイド!調子に乗らせるだけだぞ」

「ご心配無く。これで少しは大人しくなるでしょうから…さて、親善大使殿!少し強めにいきますが…良いですか?」

「おぉ!強めに頼むよ!」

「ミスティック・ケージ!!!」

「どはぁ〜!?」

「どうです?少しはコリが解れましたかね?」

「ゲホッ…解れるも何も…肩関係ねぇじゃん…」

「ほぅ…まだ足りねぇか?だったら次は俺が足でも揉んでやろうか!!」

「あぁ!!もう結構です!…俺2位なのにな…ガクッ」

「さて、これでしばらくは大人しくしているでしょう。掃除の続きをやってしまいましょう。アッシュそこのモップとってもらえますか?」

「あぁ、俺はこの古雑誌を表に出してくる…」

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