TALES OF THE ABYSS

□2006.12.7
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「えっと…あの…ガイです。ガイ・セシルと申します。ルーク様の御世話をしております。その…好きなものは譜業か?えへへ、苦手なものは…ルーク」

「お?どうしたガイ?」

「いったいどういう事なんだ?突然連れて来られていきなり何か話せって」

「ゲストだよゲスト。ラジオ番組にはゲストを呼ばないといけないって預言(スコア)に書いてあるらしいじゃないか」

「聞いたこと無いぞ!!そんな預言!誰が言ったんだ!?」

「ヴァン師匠!」

「くっ!ヴァンの奴…いい加減な事を吹き込みやがって…」

「師匠の言う事は絶対だからな。で、お前がゲストってわけ」

「だから!!何で俺がゲストにならなきゃいけないんだって言ってるんだよ」

「しかたねぇだろ。屋敷の中でこんな事頼めるのはお前くらいしかいねぇんだからさ」

「そう言われてもな…これ以上何を話せっていうんだよ?」

「いいんじゃねぇの〜適当で〜」

「適当って!適当は不味いだろ!」

「…じゃあ自分の事を何か言えばいいんじゃねぇの?」

「おぉ…自分の事か?…え〜、俺…じゃなかった。私はルーク様の御世話係をしております。その仕事というのは…朝、なかなか起きないルーク様を起こす所から始まりまして、ダラダラ着替えるルーク様の着替えを手伝い、ボロボロこぼすルーク様の食事を片付け、グズグズしているルーク様を勉強机に向かわせ、ノロノロしているルーク様に貴族としてのマナーを教え、ゴチャゴチャしてるルーク様の部屋を片付け…」

「うわぁ!!ちょっ…ちょっと待った!!ガイ!その話題はやめろ!その話題は!!」

「お前が自分の事を話せって言ったんだろうが?」

「それは、お前の事っつうよりも俺への嫌味じゃねぇか!?うぜぇんだよ!!」

「おいおい、そこまで言うんならどういう事を話せばいいのかちゃんと教えてくれよ」

「…そうだな。そりゃあもっと面白い事だよ。ラジオを聞いてる皆が面白そうだって思う事を話せばいいんじゃねぇの?」

「面白いことねぇ…おぉ!そうだ!…ゴホンゴホン!!え〜譜業についてお話したいと思います。皆さん、譜業というのはご存知ですよね?創世暦時代に確立された音素(フォニム)を用いた様々な音機関の技術を総称して譜業と呼んでいます。え〜譜業を発生する音機関は主にプラネットストームから発生する記憶粒子(セルパーティクル)と七種の音素を燃料としており、現在では半永久的な稼動に成功しています。音素の中では特に熱エネルギーとして利用可能な火の属性を持つ第五音素が用いられておりますが、種類によっては……ルーク?」

「zzZ」

「…おぃルーク!!とぅ!!」

「ぉわ!?…ぃてて…寝違えたかな?ガイ、終わったのか?」

「終わったのかじゃないだろ!?人に話をさせておいて寝る奴がいるか!?」

「だってしょうがねぇだろ!つまんねぇんだから!!」

「…ぇえ?どこがつまらないんだ?最高だろ〜音機関」

「ばっ!つまんねぇよ!!そんなマニアックな話!そりゃお前は面白いんだろうけど、そんな退屈な話、誰も面白がるわけねぇっつうの。あぁ〜超ダリィ〜」

「何!?さっきから黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって!!音機関を馬鹿にする奴は俺が許さん!!!」

「うわぁ!?何だよ!やんのか!俺はパーソナリティーだぞ!パーソナリティーに対する敬意ってもんをだな!!」

「鳳凰天翔駆!!!」

「だぁっ!!…グフッ」

「ふへへ…んっ…それでは、パーソナリティーのガイです。へへっ。第六音素が用いられる事もあります。ただ、創世暦時代の音機関には第七音素を燃料としているものが多いです。あっ!ここここ!!試験に出ますからね。よ〜く覚えておいてくださいよ。え〜次は現在でのキムラスカ・ランバルディア王国での譜業の研究状況について…」

「恐るべし…マニアの力……ガクッ」

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