novel

□星に願いを
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「神童、何書いた?」
短冊を覗き込むと神童が慌てて手で隠してしまった。
「なんで隠すんだよ」
「いや、だって恥ずかしい…じゃ
あ霧野のも見せろよ」
「え…いいけど…」
場所を神童と入れ替わり、短冊を手に取る。
何を書いたんだろう。

『霧野とずっと一緒に居られますように。』

頬が火照るのが分かった。
横目で神童を見る。
神童も頬が赤くなっていた。
願い事、叶うといいな。
俺の願いは…

『神童とずっと一緒にいられますように。』

薄暗くなった空には一番星が輝く。

星に願いを。
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