PSYCHO-PASS
□白
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ごめんな
ただ、謝ることしかできない
「何をしていたんだ」
『必要ない助言。…部屋に入るときはノックぐらいしてほしいな』
俺の家
俺の部屋…
俺の後ろで本を片手に壁に背中を預けている槙島
「君は、分かっていて仕向けているのかな」
”分かっていて ”
ああ。
スプーキーブーギーであり、
同級生の友人。
俺は彼女が死ぬよう仕向けた
別に殺意なんてない。
『そんな俺が嫌いかい。槙島 聖護さんや。』
わざとらしく言う
「いいや。」
『そうかい。もし邪魔してほしくないなら言ってくれ。』
「邪魔になんて思わない。ただ、使うときは使わせてもらうよ。手始めに、彼等と接触してもらう」
『何のために?』
「僕の楽しみのためだよ。断る気かい?」
『…俺があんたに惚れてるって分かってる?断るわけないじゃないか!』
「惚れた弱みというやつかい。なら、利用させてもらうよ」
『…。』
PCから離れ槙島の前に行く
本を読むときの彼ほど美しいものはないだろう
「どうかしたかい」
『俺は用意することしかできないんだな。…死にたいわけじゃないが、…なんだか悲しい』
「君に死なれては困るよ。」
『PCなら、グソンがいるだろ?』
「まぁそうだね」
『…まぁこれ以上こんな話しをするつもりはないがな。俺は槙島に助けられたわけだし』
槙島は本から目を離し、眉をひそめた
「君にあったことがあったかな?」
『昔な。もしかしたら人違いかもしれないが、この髪の色だった。まぁ気にしないでいいことだ。』
「そう言われると気になるのが人間の性というものだが、今でなくてもいいようなら、今度ゆっくり聞かせてもらおうじゃないか」
『ああ。今度な。』