PSYCHO-PASS

□はじまり
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A判定

A判定

A判定

A判定

A判定

A判定











『……つまんね。』

目の前に映し出されたデータは

俺の職業判定の結果

…つまらない

こんな判定嬉しくない。
俺はやりたいようにやっただけだ。

周りも驚いただろうな。

頭の可笑しい俺が、いかにも常人なあんたらより、
上の判定。

いや、

一人いたな。

『朱ちゃんはそこに行くのか。』

公安局の監視官になるのか。

「うん、他のみんなでもここにA判定は出てなかったから。…きっと、私にしか出来ないことがあると思うの…」

自分より、はるかに小さい女の子

『そうかい。自信を持つことは良いことだ。やるからには、最後までやり遂げればいいさ』

「 不知火くん。… 不知火くんは、何処に就職するの?」

『…んー?俺はいつだって、自分の欲のまま、やりたいようにやるだけだ。だから、犯罪を犯したとしても、それが悔いのない結果ならやってやるさ。』

その時はお世話になりまぁっす!
と、言うと、何言ってるんですか!やめてください…と、半ば呆れて言った

『でも、PC関係の職に就く気だから、何か困ったことがあったら言ってくれよ。朱ちゃんのためなら、どんな情報でも、惜しみなく教えてあげるからさ』

「それは法律違反じゃないですか。」

彼女はどこまでも良い子だ。

『こんな、嘘で塗固められたような世界に、法律も何もないさ。俺は俺のルールを貫く。…ま、朱ちゃんには分からないかw』

肩で笑いながら言う

「そんな考えしてたら、色相が濁るんじゃない?」

流石は朱ちゃん、

『だったらとっくに、色相は濁ってるよ。…俺はね、シビュラシステムというのは、好いていない。だが、それはあくまで、俺の感情論に過ぎない。』

彼女は何を言ってるのか全く理解できないと、
そう言わんばかりの表情だった

『気にしなさんな。疑い過ぎたら終わりだ。いや、考えすぎたら終わりとでも言うのかな。』

「はあ…。」

意味が分からないという表情のままの彼女
だが、俺は気にしない

これが、俺と朱ちゃんの日常会話なのだから。

『とりあえずさ、俺はいつでも朱ちゃんの味方をするつもりだし、朱ちゃんの困っているときは助けてやりたい。だから、気軽に相談してよ。』

「うん、ありがとう。こんなふうに普段から話していればいいのに。」

もぅ…といいながら彼女は珈琲を飲む

『無理言わないでくれ。俺は朱ちゃんだからこそ、こうやって話しているのであって、他の野郎となんて、言葉を交わしたくもない。』

普段から

彼女がそう言うのは当たり前だった。

俺はやりたいようにやっている。
結果的に、俺の思考は他から見ればズレている。

俺のような考えの奴が昔いたが、
そいつは色相判定でバツをくらい、社会から消えた。

「あ、私もう行かないと!」

『行ってらっしゃい。』

「行ってきます!」

タタタっと走っていく

そんな彼女の後ろ姿を見る
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