BLパロ

□三
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こうして一週間が経った。




彼は毎日放課後、屋上で俺を待ってた。



あんなことやこんなことを毎日やってたら、自然に慣れてきて恥ずかしさとかがなくなった。



いつの間に、俺の一日の楽しみになっていた。




思春期の性欲って怖いよね。





放課後、屋上に男子高生二人がエロいことしてるなんて



学校のみんな、きっと想像すらできないものだろう。



だって授業中は今までと変わらない態度で。









「ここ最近さ、いつもより早く帰ってない?」

「えっ」




やべっ、さすがハルだ…


まさかバレてるのか。


いや、バレるわけねぇ。


でもバレる前になんか言い訳考えなきゃ。




「いや、それ、あのー…」

「こいつすげえいい人だから、俺に勉強教えてくれてるよ」




な、なお!?


いつからいたの?!




「ふ、古畑か?なんか意外だな」




そう言ってハルは驚いてた。



まあ、確かに俺となおは周りからしたらそうなるよね。



仲良くしてるイメージなさそうだし。





「性格悪そうに見えるけど、実はこいつもいい奴なんだぞ」

「うるせー」




そういって俺の頭をバンっと叩いた。




「いってえー」

「じゃあ、今度俺も参加させろよ!」

「えっ、何?」

「その勉強会に決まってるだろ、なんか楽しそー」






ごめんハル。


確かに楽しいんだけど、


俺らは勉強一回もしなかったぞ。







「あははは、ハルはバカじゃないんだから別にいいじゃね」




無理やり笑ってそう言ったけど、また怒られた。




「誰がバカなんだよ」

「はいはい、分かったw その代わり、カラオケ行こうぜ、三人で」

「おー、いいじゃん」








ということで、その日は三人でカラオケに行くことになりました。




あとで聞いたけど、



ハルもなおと友達になりたいから誘ったらしい。



そのおかげで、なおの意外な一面を知った。



歌はめちゃくちゃ上手いってこと。







やっぱ全然知らないんだ、あいつのこと。





そして、密かに




もっともっと知りたくなる自分がいたのだ。

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